竹内好文のこれまでの業務実績を少しづつですが、ご紹介します。まずは直近だけです。
2019年〜現在:
発信者識別技術OP発明とOP技術研究組合組成への貢献、OPの社会実装活動
- OP発明の経緯
JAAA第49回懸賞論文 銀賞作品「広告は、人々の《表現の自由》を支えるもの」で提言した自身のアイデアから第三者認証による発信者識別技術「Originator Profile(OP)」(電通職務特許取得済)を発明。 - OP発明の目的
アテンションエコノミー(ネットの偽情報氾濫はデジタル広告収益目的とする非社会的な経済活動が原因:例は違法著作物サイト「漫画村」が多額の広告収益を得ていたことなど多数)を発生させているデジタル広告取引の欠陥(パブリッシャー、広告主双方が相手を識別して取引ができない)を是正するため。 - OP技術研究組合設立に貢献
まずはじめにお伝えすべきことは、OP技術研究組合が設立でき、社会実装が進行しつつあるのは、ひとえにインターネット・サムライこと村井純教授の豊富な経験と知識をベースにした推進力と、村井純研究室のクロサカタツヤ特任准教授のお力、私を支えてくれた電通の仲間たち、OPに賛同してくださった国内大手新聞社の方々によるものであり、私はその仲間の一人としてお手伝いをしたに過ぎない、ということです。しかし、この経験は自分の広告マンとしての仕事人生において極めて貴重なものとなりました。
2019年11月、自分が考案したOP技術のアイデア(当時は、Certified Trust Token Protocolと呼んでいた。Originator Profile という名前はクロサカタツヤさんが後にネーミングした)の有効性を確認するため、「日本のインターネットの父、インターネットサムライ」慶應義塾大学村井純教授とクロサカタツヤ特任准教授にOPのアイデアをプレゼンテーションしました。村井純教授は、政府の漫画村対策委員会の共同座長を務めていたこと、OPのアイデアが今のインターネット技術の盲点を埋める可能性があることから、OP推進にそのリーダーシップをいただくことができ、村井純教授が立ち上げた慶應WGML研究会に参加し、OPの社会実装を目指した活動を開始しました。
当初、同じ問題意識を持ってJTI(Journalism Trust Initiative)プロジェクトを推進していた、パリを拠点に活動する「国境なき記者団」を私が見つけ、コロナウィルスが蔓延する直前の2020年1月、パリを訪問して、彼らに慶應WGML研究会とのOP開発の共同推進を提案しましたが、さまざまな事情があり、この活動は実を結ぶことはありませんでした。
しかし、国内大手新聞社経営トップに慶應WGMLとのOPの共同開発、社会実装を提案した結果、村井純教授の推進力によって、2022年12月、経産省の枠組みである技術研究組合法を利用した「OP技術研究組合」 (理事長 慶應義塾大学 教授 村井純)が設立されました。
現在、同組合にはすべての全国紙、ブロック紙、地方紙、キーテレビ局、時事通信、共同通信、LINEヤフー、NTT、電通、博報堂DYM、ADKなど41団体が参画、OP開発と実証実験が進行中です。自身はOP技術研究組合の事務局メンバーの一人として微力ながら貢献しております。
2018年〜2019年
ブロックチェーンベースのブラウザベンダー「Brave」の発見と投資実行
- Braveの発見
JAAA第46回懸賞論文 金賞作品「ブロックチェーンは、『愛される広告』の扉を開く『鍵』となる」作成のための調査を行っている際に、ブロックチェーンの仕組みを利用し、独自の広告モデルをブラウザベースで実装しているブラウザベンダー「Brave」を発見しました。 - Braveへの提案と投資実行
2018年、サンフランシスコのBraveオフィスを訪問し、JavaScript発明者であるBrave CEOのブレンダン・アイクに電通との協業(投資)を提案しました。ブレンダンからは「Braveのビジネスをここまで理解してくれたアドマンは君が初めてだ」とわたしのプレゼンテーションを絶賛いただき、彼から電通とのパートナーシップ契約への快諾を得ることができ、その後、 Brave Asiaが設立されました。 - 備考
Braveは、彼らの広告モデルBATを説明するホワイトペーパーで既存の運用型広告の欠陥を指摘しており、そこで得た知識を自分なりに発展させたことがOP発明につながりました。こちらのブログにBraveとの仕事の補足情報を書いています。
2011年~現在
南三陸町支援団体LOOM NIPPON
Webサイト構築・運用、YouTube動画開発
- 公式HP制作・YouTube動画開発の経緯
東日本大震災の被災地、南三陸町の復興を支援する一般社団法人LOOM NIPPONの公式サイト、LOOMが南三陸町の企業アストロテックと共に企画製造したファッションバッグをPRするWebムービー「復興の一歩をはこぶバッグ」をボランティアワークで制作しました。Webムービーの制作にあたり、アーティストのセレイナ・アンさんやフォトグラファーのまゆみるいさん、演出家の谷口新之介さんにボランティア協力を依頼し、無償で製作することができました。ご協力をいただいた皆さま、ありがとうございました。 - 美智子皇后(当時)様がLOOMバックをお持ちになり南三陸町をご訪問
2014年7月に当時の天皇皇后陛下の南三陸町ご訪問の際、美智子皇后陛下がLOOMバッグをお持ちになってお越しになるという僥倖に恵まれ、そのお姿を見た南三陸の人たちは涙涙でした。 - 制作スタッフ
CD・コピーライター/ 竹内 好文
タレント/ セレイナ・アン
演出/ 谷口 新之介
フォトグラファー/ まゆみるい
Web制作・CMS設定/ 竹内 好文